はじめに
「朝は戦争」。
そう思っていた我が家の平日朝が、育休をきっかけに少しずつ変わっていきました。
時間に追われる朝。妻は赤ちゃんの授乳、上の子たちはまだ眠たそうに準備、そして私は出勤ギリギリにバタバタ…。
そんな慌ただしい毎日から一転、育休に入ったことで、*“朝ごはんを家族でゆっくり食べる時間”*が持てるようになったんです。
今回は、パパの育休が上の子たちとの関係にどう影響したのか。
「育休って、赤ちゃんだけのものじゃない」と気づけた、兄弟3人で過ごす朝時間のストーリーをご紹介します。
育休前:朝は“声をかけるだけ”の存在だったパパ
育休前の私にとって、朝の子どもたちは「準備が遅れてるな」「早くして!」と注意する対象。
出勤前の時間はわずかで、まともに会話できる余裕なんてほとんどありませんでした。
「いってきます」と出かける頃には、まだ寝ぼけたままの子もいて、正直“家族との接点”とは言いがたい日々。
たまに会話しても、せかす言葉ばかり。今思えば、子どもたちにとってもパパは「ちょっと怖い朝の人」だったかもしれません。
育休中:朝から一緒に座るだけで見えた変化
育休に入り、出勤の必要がなくなった初日。
「よし、今日は一緒に朝ごはん食べてみよう」と決めて、子どもたちと食卓に座りました。
最初はいつも通り、テレビを見ながら静かに食べる子どもたち。
でも、ちょっとした声かけ——「今日のごはん、美味しいね」「昨日の保育園どうだった?」
そんな会話を続けていくうちに、だんだんと子どもたちの表情が柔らかくなっていくのを感じました。
3日目には、上の子が「今日はパパと“あいことばクイズ”やろうよ!」と提案してくれたり、
下の子が「パパと牛乳一緒に飲みたい」と甘えてきたり…。
“パパがいる朝”が、彼らにとって「特別な時間」から「当たり前の安心」に変わっていった瞬間でした。
パパにとっても“癒しと気づき”の時間に
この朝時間は、実は私自身にとってもかけがえのない癒しでした。
- 「パパ、これ見て!」と見せてくれるお絵描き
- スプーンを持つ手がまだ不器用な次男の頑張り
- おしゃべりが上手になってきた長男とのやりとり
忙しさの中で見過ごしていた“成長のかけら”に、毎朝出会えるようになったんです。
そして何より、「今日もこの子たちと1日過ごせる」と思える朝の幸福感。
“仕事の成果”では得られなかった、心があたたまるスタートを手に入れた気がしました。
育休は赤ちゃんだけじゃない。上の子の心にも届く時間
育休を取って一番感じたのは、上の子にとっての「安心」は、パパとの時間でも作れるということ。
赤ちゃんに手がかかる時期、どうしても“上の子は我慢”という場面が増えがちです。
でも、朝ごはんという小さな時間を共有するだけで、「ちゃんと見てくれてる」「一緒にいる」安心感が生まれるんですね。
子どもたちの笑顔が増え、心なしか赤ちゃんへの接し方まで優しくなったようにも感じます。
まとめ:育休で得た、家族の“朝のリズム”
育休に入る前、「仕事を休んで何ができるだろう」と不安だった私ですが、
実際に得られたのは“家族の新しいリズム”でした。
朝ごはんを一緒に食べる。それだけのことなのに、心の距離はぐっと近づく。
育休って、ただの「休み」じゃなくて、「人生の一時停止ボタン」かもしれません。
パパとしての時間をゆっくり味わえる、そして子どもたちの笑顔と向き合える。
そんな特別な朝を、ぜひあなたにも体験してほしいと思っています。
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