はじめに
子どもが3人いると、どうしても一人ひとりと向き合う時間は限られがち。
特に共働きの家庭では、子どもと接する時間は“家族全体”としての時間になりがちです。
でも、育休を取ってみて気づいたのは、「それぞれの子どもとの時間」がどれだけ特別かということ。
今回は、育休を通じて見えてきた、長女・長男・次女とのかけがえのない日々を紹介します。
◆ 長女(小学生)との時間:
「“小さなレディ”との本音の会話」
普段は朝も夜もバタバタで、話せるのは「宿題やった?」くらい。
でも育休に入ってからは、朝ごはんをゆっくり食べながら話すのが日課になりました。
「ママは忙しそうだけど、パパは今日何するの?」
「友達のことでちょっと悩んでてさ…」
学校のこと、友達のこと、将来の夢まで。
少しずつだけど、**“子ども扱いしない会話”**が増えてきました。
一緒にお菓子を作ったり、宿題を見たりしながら、
「パパが話をちゃんと聞いてくれる」って思ってくれてるのが伝わってきます。
◆ 長男(保育園児)との時間:
「“お兄ちゃん”をやめていい時間」
下に赤ちゃんがいると、どうしても「お兄ちゃん」として頑張りすぎてしまう長男。
だけど、育休中は午前中やお昼寝前など、長男と2人だけの時間を意識的に作りました。
「パパー、これ一緒に作ろう!」
「今日はパパと公園行きたい!」
甘えたい気持ちがあっても、普段はぐっと我慢していたのか、
最初はちょっとツンとしてたけど、数日で表情がやわらかくなってきたのを感じました。
2人でレゴをしたり、絵本を読んだり、ぬいぐるみを使って寸劇ごっこをしたり──
“ただの〇〇くん”として過ごす時間が、本人にとっても心のゆとりにつながっているようでした。
◆ 次女(赤ちゃん)との時間:
「この子の“初めて”を一緒に見られた」
次女は、育休に入ったタイミングで生まれた赤ちゃん。
産後からずっと一緒にいるからこそ、彼女にとっては「パパ=いつもいる人」。
初めてのあくび、初めての笑顔、初めての寝返り。
そのすべてに立ち会える幸せを感じています。
特に感動したのは、おむつ替えで泣いていたのに、
僕の声でぴたりと泣き止んだ瞬間。
「ちゃんと“パパ”として認識されてる…!」と、うれしさと感動が一気にこみ上げました。
まとめ:「“兄弟それぞれ”との時間が、家族の絆を強くする」
子どもが3人いると、“まとめて育てる”ような感覚になりがち。
でも、それぞれ性格も成長の段階もまったく違います。
育休を取って、“一人ひとり”と過ごす時間を持てたことで、
子どもたちの小さな変化や成長に敏感になれました。
そして、「パパって頼りになるね」と妻に言ってもらえたのも、大きな一歩でした。
育休は、“子ども全体の世話”をする時間ではなく、
“子どもそれぞれ”に寄り添うための、かけがえのない時間。
そんな大切な時間を、一人でも多くのパパが経験できますように。
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